GWに読む本とクルマ雑誌を一通り買いに行ったら、つい衝動買いしてしまいました。CGの連載中に図書館で何回か読んでいたので、既読の文章も多かったのですが、コラム・編集後記も豊富で、カラーページ中心で価格も2200円と許容範囲だったので、保存版として買いました。
クルマというとトヨタや日産などの自動車メーカーの工場で作られていると多くの方はお思いでしょうが、実は自動車メーカーでは組み立てが中心で、組み立て用部品の大部分は他の(系列の)部品工場で作られて、自動車メーカーに納入されています。いうなれば自動車メーカーを頂点とした、巨大なピラミッド構造の組織でクルマは作られます。
この本では、タイヤのエアバルブから、内装用のウッドパネルや、樹脂パネルといった部品の作られる様子が詳しく説明されています。もう、どれもこれも職人技の延長線上で、それを機械化して、大量化生産化する、日本の製造業のすばらしさを実感できる本でした。
どこかのホームページ(確かLycosかな)の掲示板で、「AT(オートマチックトランスミッション)という優れた機械が発明されたのに、なぜMT(マニュアルトランスミッション)のクルマに乗るのかわからない。」というコメントがあって、かなりその話題が盛り上がっていました。
ご存知だとは思いますが、日本の乗用車はATの比率が9割近くなっていて、MT車に乗る人は走り屋か、ちょっとでも安いクルマを買おうとしているケチか、と思われているのではないでしょうか。GT-RにAT仕様を出せといった発言もありました。一ノ瀬自動車研究所ではATを否定はしません。確かにエンジン回転数とクラッチミートに気を使わない発進だったら、AT車のアクセルベタ踏みの方がMT車よりも速いかもしれません。それに渋滞中にはMT車は確かに疲れます。急な坂道で後続車にぴったりつけられると、いちいちサイドブレーキをひいて坂道発進をする必要があります。一般的な運転ではデメリットの方がきっと多いでしょう。でも・・・、エンジンのいちばんおいしい回転数をタイムラグなく自由に選択できるMT車はそんな欠点すべてを帳消しにするほどすばらしいものなのです。
今日本のMTは存亡の危機に立たされています。MR-Sで採用された国産車初のMTベースのシーケンシャルトランスミッションはMTの救世主となるのでしょうか?AT限定免許の方にもMTベースのシーケンシャルに乗っていただいて運転の楽しみに目覚めて欲しいものです。
8月17日のアコードユーロRの後席ヘッドレストの話題に補足です。とある方よりメールがあり、後席ヘッドレストの裏話が聞けました。ご本人の許可をもらったので抜粋して日誌に掲載させていただきます。
「そのシートの開発に関わる者としては、一言説明を!と思いまして。」
確かにおっしゃる通りです。アコードの国内向けにはヘッドレスト(以下H/R)は着いていません。正確に言うと、アメリカ(KA)向けにも着いてません。現地生産車も。国内で唯一着いているのはタクシー仕様ですね。但し別体式ではなく、一体式で国内法規の「保安基準」を満足させています。
何故かと言いますと、第一はやはりコストですね。日本のユーザーはまだまだ安全に対する意識が低く、まりあさんの様にリア席の後突時の安全まで考えて車を購入する人は少ないです。それよか安い方が・・・と。第二は(ホントは第一かも)国の法規制ですね。ヨーロッパ(EC)は法規でリアシートのH/Rが義務付けられています。強度は勿論、高さの寸法要件も厳しく、必然的に別体のH/Rとなります。これに比べて国内、KAはリアシートのH/Rについては法規制はありません。別な言い方をするとECはリアに着けたからにはフロント並の性能を保証しないといけないが、国内、KAはフロント並みの保証は不要。と言う事です。ただ、前にも言いましたが、国内でもタクシーの様な旅客専用車に対しては乗員保護の法規制があります。それでもECよか甘いですが。
そんな理由等で国内車には余りH/Rがついていません。申し訳ありません。
でも、最近はより安全性の高いシートをせっせと開発してますので、あんまりイジメないで下さい。もし今後H/Rのない車を買ってしまった場合は私がH/Rを持って取り付けに馳せ参じます(笑)。」
というわけで、開発者が悪いわけではないですよね。行政とメーカー側に問題があります。
ちなみにBMW318isはディーラーに頼むと後付で(有償ですが)後席ヘッドレストをつけてくださるそうです。でも標準でつけないと意味ないですね。
くるま道
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